落合山林の季節の話題をお送りします

ヘッダーイメージ

カテゴリー

月別アーカイブ

タマムシ

  • 2020年06月25日


雨の中、山林事務所前のサクラ丸太に止まっていました。
この丸太は数年前から置いており、材の周囲は朽ち始めています。

調べてみるとタマムシの幼虫はエノキやケヤキ、サクラなどの枯れ木を食べ、
2~3年すると材の中でさなぎとなり、羽化後に穴をあけて外に出てくるようです。
絶好の産卵場所&住処となっていたみたいです。

それにしても昆虫は食草があったりと、特定の植物との結びつきが強いのですが、
よくそれらを見つけられるなと感心します。
多様性が大切です。

【2020.6.25 落合山林】
記事詳細へ

ページの先頭へ

コオニヤンマの羽化

  • 2020年06月21日


ヤゴの殻を破り羽化している最中です。
まだ体の模様や翅には色味がなく体を膨らませながら乾かしているようです。

名前が似ているオニヤンマはヤンマの仲間ですが、
コオニヤンマはサナエトンボの仲間になります。

飛べるようになるまでにどれぐらいの時間を要するか分かりませんが
完全に無防備の状態なので捕食されるリスクもあるのでしょう。
それにしても小さく平たいヤゴの体がこんなに大きな成虫になるなんて、
何と神秘的なのでしょう。

【2020.6.21 真庭市 旭川沿い】 記事詳細へ

ページの先頭へ

ヒメホシカメムシ

  • 2020年05月27日

先日紹介したハナウドの葉に止まっていました。
明るい所に生えるアカメガシワという木に宿る昆虫のようです。

背中の模様はどこかの民族のお面に似ており、二つの黒く丸い斑紋は目のようで
外敵に対して威嚇しているようです。

カメムシ目の昆虫にはセミやアメンボ、タガメなども含まれ多様性に富んでいます。

【2020.5.27 落合山林】 記事詳細へ

ページの先頭へ

シロヒトリ

  • 2020年04月22日
この時期、道路を高速で横断する毛虫をみかけませんか。


実はこれ、シロヒトリというガの幼虫です。
毒毛はないため触っても問題ないようですが、躊躇しますよね。

チョウやガの幼虫はイモムシや毛虫ですが、それぞれ好む草、いわゆる食草があります。
モンシロチョウの場合はアブラナ科の植物、シロヒトリの場合はタンポポやスイバです。
草木の種類が多ければ、それだけたくさんのチョウやガが食べていけるということ。

若葉が芽吹くこの時期に、食草を求めてイモムシや毛虫が一気に増えることで、
カッコウなど夏鳥の多くも東南アジアなどから日本に子育てに渡ってきます。


【2020.4.22 真庭市田原山上】 記事詳細へ

ページの先頭へ

シロスジカミキリ

  • 2020年03月20日
アラカシというドングリの成る木を切ったところ、
中に冬眠中のシロスジカミキリが潜んでいました。


カミキリの仲間は日本に約800種いますが、シロスジカミキリはその中でも最大の種です。(約5㎝)
幼虫・成虫ともに生木の材を食べ、写真のように直径10㎝の木のうち5㎝を食害していました。
これが原因で大きな木が風で折れてしまうこともあります。


正面から見ると立派な上あごがあり、これに噛まれたら出血間違いなし。
捕まえると胸と腹の間をこすらせ、「キリリ、キリリ」と音を鳴らすことも威圧感を増しています。

大きな木のウロは鳥や小動物の住処となりますが、小さな木にも昆虫が住み着くことが分かる体験でした。


【2019.3.19 落合山林にて】 記事詳細へ

ページの先頭へ