落合山林の季節の話題をお送りします

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カヤネズミ

  • 2020年11月24日
河川沿いの笹刈りをしたところ、笹で編みこまれたソフトボール大のボール状の巣を確認しました。


中には、まだ毛も生えておらず目も見えていないカヤネズミの幼体が5~6匹いました。

岡山県版レッドデータブック2020では準絶滅危惧に指定されています。

前回の報告に続き、希少な種が身近に生息していることを目の当たりにし、
今後は草刈り作業も一度に全面を刈り払うのではなく、
生息域を考慮しながら実施するよう変更していきたいと思います。

昔はススキが生えるような草地ではどこでも見られたようですが、
現在は市街化の進行や河川改修により生息域が減少しています。
このような生き物の生息を確認することが、持続可能な山づくりを考えることにつながります。

【2020.11.23 落合山林】 記事詳細へ

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タカチホヘビ

  • 2020年11月01日
ついに出会えました。
岡山県版レッドデータブック2020で絶滅危惧Ⅱ類に分類され、「絶滅の危険が増大している種」とされています。



ついでに言いますと、日本本土では2種類の毒蛇(マムシ、ヤマカガシ)と
6種類の無毒蛇(アオダイショウ、シマヘビ、シロマダラ、ヒバカリ、ジムグリ、本種)
が確認されていますが、落合山林ではタカチホヘビのみが未確認でした。

私が存在を知ってから約2年、生息していそうな環境を探すなど会いたかった種です。
が、しかし、残念ながら草刈り作業中に胴体を切創させてしまったのです!!
今回は残念な出会いとなってしまいましたが、生息環境は整っているということは分かったため
これからも注意して観察していきたいです。(嬉しい!!!)

【2020.11.1 落合山林】 記事詳細へ

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ダム霧

  • 2020年10月26日
10/25(日)の朝は落合山林事務所で+5℃と今秋一番の冷え込みでした。
山の高い所ではさらに2~3度低いでしょう。すっかり晩秋です。

事務所上の西河内ダムは周囲を霧に包まれ、湯気が立ったような景色でした。
外気温よりも水温が高い状態であることが分かります。

川の場合は「川霧」、海の場合は「海霧」と呼ぶそうなので
ダムの場合は「ダム霧」でしょうか。
体調に気を付けたい時期です。

【2020.10.25 落合山林】 記事詳細へ

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ジョウビタキ

  • 2020年10月22日

ジョウビタキのメスです。
日本では冬鳥として知られているため、最近アジア大陸から渡ってきたのかもしれません。
オスは灰色×黒×オレンジのきれいな鳥で、オス・メスともに両翼の白い紋がポイントです。

ジョウビタキのジョウは翁(おきな)の意味があり、オスの頭の灰色を白髪に例えたもの。
サンショウの実を食べているかどうかは定かではありませんが、これから春先までよく見られる野鳥です。

【2020.10.22 落合山林】 記事詳細へ

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オオスズメバチ

  • 2020年10月19日

スズメバチの中でも最大にして最強の種です。
羽音は鈍く低音で、近づいてきたらじっとしなくてはなりません。

甲虫を捕食中であり、このようにエサに夢中の時には少々近づいても刺されません。
オオスズメバチの巣を捕獲し蜂の子を狙う達人は、このようにエサを食べている最中に
紙縒り(こより)を腹に結びつけて巣の場所を特定するのをテレビで見たことがあります。

刺されると大変危険ですが、昆虫界における捕食者でもあり
毛虫などの増殖を抑えている役割も担っています。
10月いっぱいは活動が見られますので、もうしばらくは注意が必要。

ちなみにミツバチは英語でbeeですが、スズメバチはhornet。
以前、UBC学生が教えてくれました。

【2020.10.16 落合山林】 記事詳細へ

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