落合山林の季節の話題をお送りします

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ヒメホシカメムシ

  • 2020年05月27日

先日紹介したハナウドの葉に止まっていました。
明るい所に生えるアカメガシワという木に宿る昆虫のようです。

背中の模様はどこかの民族のお面に似ており、二つの黒く丸い斑紋は目のようで
外敵に対して威嚇しているようです。

カメムシ目の昆虫にはセミやアメンボ、タガメなども含まれ多様性に富んでいます。

【2020.5.27 落合山林】 記事詳細へ

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シロヒトリ

  • 2020年04月22日
この時期、道路を高速で横断する毛虫をみかけませんか。


実はこれ、シロヒトリというガの幼虫です。
毒毛はないため触っても問題ないようですが、躊躇しますよね。

チョウやガの幼虫はイモムシや毛虫ですが、それぞれ好む草、いわゆる食草があります。
モンシロチョウの場合はアブラナ科の植物、シロヒトリの場合はタンポポやスイバです。
草木の種類が多ければ、それだけたくさんのチョウやガが食べていけるということ。

若葉が芽吹くこの時期に、食草を求めてイモムシや毛虫が一気に増えることで、
カッコウなど夏鳥の多くも東南アジアなどから日本に子育てに渡ってきます。


【2020.4.22 真庭市田原山上】 記事詳細へ

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シロスジカミキリ

  • 2020年03月20日
アラカシというドングリの成る木を切ったところ、
中に冬眠中のシロスジカミキリが潜んでいました。


カミキリの仲間は日本に約800種いますが、シロスジカミキリはその中でも最大の種です。(約5㎝)
幼虫・成虫ともに生木の材を食べ、写真のように直径10㎝の木のうち5㎝を食害していました。
これが原因で大きな木が風で折れてしまうこともあります。


正面から見ると立派な上あごがあり、これに噛まれたら出血間違いなし。
捕まえると胸と腹の間をこすらせ、「キリリ、キリリ」と音を鳴らすことも威圧感を増しています。

大きな木のウロは鳥や小動物の住処となりますが、小さな木にも昆虫が住み着くことが分かる体験でした。


【2019.3.19 落合山林にて】 記事詳細へ

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アサギマダラ

  • 2019年10月06日


名前の由来は透き通った羽が浅葱色(あさぎ色)をしていること。

アサギマダラといえば、長距離を移動するため羽にマーキングをして
個体識別が行われる場合もあります。この小さな体で1,500キロメートル以上
移動するともいわれ、愛好家も多いです。

また、オスには重要なフェロモンを作るためにフジバカマの蜜が必要です。
このチョウを呼び寄せるため、昨秋、近所の方にフジバカマを株分けしてもらい植えました。
10日ほど前に開花し、今か今かと待っていたところ、10月6日初確認です。
どのくらい滞在するか、何羽きてくれるか、とても楽しみです。

【2019.10.6 落合山林】 記事詳細へ

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二ホンカワトンボ

  • 2019年06月09日
全国的に見られる日本固有種です。

画像は交尾中のもので左がオス、右がメスです。
オスがメスの後頭部付近に腹部先端を固定したのちに、
メスは自分の腹部先端をオスに伸ばすことでハートの形状となります。

先週からインターンシップの受け入れが始まり、6日には社有林渓流最奥部にて
川のヤゴ調査を行いました。ヤゴの種を特定することは難しかったですが、
オニヤンマを含む6種類のヤゴを確認できました。


【2019.6.8 落合山林】 記事詳細へ

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